
「血便が出たけど、痔だから大丈夫」と思っていませんか?
トイレットペーパーに血が付いたり、便器が赤くなったりすると、多くの方は「痔だろう」と考えます。
確かに血便の原因として痔はよくみられます。しかし、血便の原因は痔だけではありません。



実際には、大腸ポリープや大腸がん、炎症性腸疾患など、早期発見・早期治療が重要な病気が隠れていることもあります。
そのため、「一度だけだから」「痛くないから大丈夫」と自己判断してしまうのは危険です。
血便の原因にはどのような病気があるのでしょうか?
痔(いぼ痔・切れ痔)
最も多い原因です。
● 排便時に鮮やかな赤い血が付く
● 排便時の痛みを伴うことがある
● 出血量は少量であることが多い
しかし、「痔がある=他の病気がない」というわけではありません。
大腸ポリープ
大腸ポリープは初期には症状がないことが多いですが、表面が傷つくと出血することがあります。
ポリープの中には将来的に大腸がんへ進行するものもあるため、大腸カメラで発見・切除することが大切です。
大腸がん
大腸がんでも血便はよくみられる症状です。
特に初期では痛みがないことも多く、「痔だと思っていたら実は大腸がんだった」というケースも少なくありません。
次のような症状がある場合は注意が必要です。
● 血便が繰り返し出る
● 便秘と下痢を繰り返す
● 便が細くなった
● お腹が張る
● 貧血を指摘された
● 体重が減ってきた
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎など)
若い方でも血便が続く場合には、炎症性腸疾患が原因となっていることがあります。
下痢や腹痛を伴うことが多く、早めの診断・治療が必要です。
血便が出たらどうすればよい?
血便が一度だけでも、原因を確認することが大切です。
特に以下に当てはまる方は、大腸カメラをおすすめします。
● 40歳以上
● 血便が繰り返し出る
● 便潜血検査が陽性だった
● ご家族に大腸がんの方がいる
● 便秘や下痢など便通の変化がある
大腸カメラでは、大腸がんやポリープだけでなく、炎症性腸疾患などさまざまな病気を診断できます。
大腸カメラは痛い検査ではありません
「苦しそう」「恥ずかしい」というイメージから検査をためらう方も少なくありません。
当院では、ご希望に応じて鎮静剤を使用し、できるだけ苦痛の少ない大腸カメラを心がけています。
また、検査中に見つかったポリープは、その場で切除できる場合もあります。
まとめ
血便は痔だけが原因とは限りません。
「痔だと思って様子を見ていたら、大腸がんだった」というケースも実際にあります。
血便が出た場合は、自己判断せず、一度消化器内科を受診しましょう。
当院では、消化器内視鏡専門医が丁寧に診察を行い、必要に応じて苦痛の少ない大腸カメラをご案内しています。
血便が気になる方は、お気軽にご相談ください。



